YouTube で Kling 4.0 を検索すると、結果の半分は「Seedance 2.5 に勝てるのか」「Seedance より 3 倍安い」といった動画です。どちらも新しいモデルです。ByteDance の Seed チームは 2026 年 7 月 31 日に Seedance 2.5 を発表し、Kuaishou は 9 月 28 日からの Kling 4.0 Flash の先行公開を経て、2026 年 10 月 15 日に Kling 4.0 を全ユーザーに公開しました。サムネイルが言うほどの差はありません。ここでは各社の公式ページだけをもとに(出典は最後に掲載)、2026 年 10 月 25 日時点の違いを整理します。
ひと目でわかる比較
| Kling 4.0 | Seedance 2.5 | |
|---|---|---|
| 1 回の長さ | 3〜30 秒、1 秒単位 | 4〜30 秒 |
| 30 秒を超える場合 | 最大 2 分の延長(近日対応予定) | 複数回の延長に対応。Dreamina には最大 180 秒の長尺モード(ベータ) |
| 解像度 | Kling のアプリで 720p、1080p、4K。HDR は近日対応予定 | API では 480p、720p、1080p(10-bit)、4K は非対応。Dreamina は 4K をうたう |
| 画面比 | 21:9、16:9、1:1、9:16、自動 | 21:9、16:9、4:3、1:1、3:4、9:16、自動(adaptive) |
| フレームの指定 | 最大 10 枚のキーフレーム | 最初のフレーム、または最初と最後のフレーム。プロンプトでタイムスタンプ |
| 1 回の参考素材 | 最大 15:画像 10 枚、動画 5 本(30 秒)、音声 3 本 | 最大 50:画像 30 枚、動画 10 本、音声 10 本 |
| 音声 | 2 チャンネルのステレオ、映像と同時に生成 | 映像と同時に生成。チャンネル構成は非公開 |
| 既存動画の編集 | メインモデルに統合(Kling のアプリ) | タイムスタンプ単位の編集、グリーンバック、カメラワークの編集 |
| 公式 API の料金(動画入力なし) | 720p 約 0.14 ドル/秒、1080p 約 0.21 ドル/秒。Coming Soon | 480p 0.103、720p 0.231、1080p 0.569 ドル/秒。提供中 |
| 使える場所 | Kling AI のアプリ、このサイトのような外部サービス | Dreamina(CapCut)、Jimeng AI、Doubao、BytePlus ModelArk API |
長さとマルチショット:30 秒で互角
どちらも前の世代の 15 秒から 30 秒に倍増し、その時間を 1 カットを伸ばすためだけに使ってはいません。Kling 4.0 は初期設定でマルチショットなので、ワンテイクを指定しない限り自分でカットを割ります。Seed も Seedance 2.5 について、30 秒の中でつながりのある複数のショットを組み立て、導入・展開・転換・結末のある物語にすると説明しており、長いワンテイクのカメラワークにも対応しています。
違いが出るのは 30 秒から先です。Seedance 2.5 はキャラクターや場面の一貫性を保ったまま複数回の延長ができ、Dreamina では最大 180 秒の長尺モード(ベータ)も使えます。Kling は最大 2 分の延長を近日対応予定としています。いま 30 秒を超える動画が必要なら、Seedance が一歩先です。
解像度:どこで使うかで変わる
Kling 自身のアプリでは、Kling 4.0 は 720p、1080p、4K で出力でき、10-bit HDR は近日対応予定です。ByteDance の API サービス BytePlus ModelArk では、Seedance 2.5 の出力は 480p、720p、1080p(1080p は 10-bit)で、料金ページでは 4K が非対応になっています。Dreamina の Seedance 2.5 のページは 4K 動画をうたっていますが、その 4K がどう作られるのかを説明する仕様は見つかりませんでした。どちらの公式 API も、このモデルでの 4K は掲載していません。
参考素材と制御:素材の数か、キーフレームか
2 つのモデルの考え方がいちばん違うのがここです。Seedance 2.5 は 1 回のリクエストで最大 50 の参考素材を使えます。画像 30 枚、動画 10 本(合計 30 秒)、音声 10 本(各 2〜30 秒、合計 30 秒)です。テクスチャのない 3D で場面を組んだクレイレンダーからカメラの動きや人物の位置を読み取ることもでき、音声だけを参考にすることもできます。タイミングはプロンプトのタイムスタンプ(「0〜5 秒:…、6〜10 秒:…」)で指定します。
Kling 4.0 の参考素材は少なめで最大 15(画像 10 枚、合計 30 秒までの動画 5 本、5〜30 秒の音声 3 本)ですが、タイムライン上に最大 10 枚のキーフレーム画像を置けるので、ある瞬間に何が映っているかを言葉ではなく画像で固定できます。
音声
どちらも音を映像と一緒に生成します。Kling 4.0 は 2 チャンネルのステレオです。Seedance 2.5 は音声と映像を同時に生成し、Dreamina によるとセリフは中国語、英語、スペイン語、インドネシア語、マレー語、タイ語、アラビア語、ポルトガル語、ベトナム語、日本語、韓国語に対応しています。Seed は勝手に入る字幕や不要な BGM も減らしたとしています。ステレオかどうかは公表されていません。
編集
Seedance 2.5 は編集に力を入れています。動画の特定の時間帯だけを狙った修正、グリーンバックの背景差し替え、既存の映像のカメラワークだけの変更などを、ほかの部分を保ったまま行えます。Kling 4.0 も Kling のアプリで編集をメインモデルに取り込んでいます。このサイトでは、参考動画は新しい動画のお手本として使われ、編集はされません。
1 秒あたりの料金:「3 倍安い」の出どころ
この見出しは公式 API の定価から来ています。BytePlus は Seedance 2.5 をトークン単位で課金し(動画入力なしで 480p と 720p は 100 万トークンあたり 10.70 ドル、1080p は 11.70 ドル)、16:9・5 秒の例として、480p で 1 秒 0.103 ドル、720p で 0.231 ドル、1080p で 0.569 ドルと示しています。Kling の API では Kling 4.0 が 720p で 1 秒約 0.14 ドル、1080p で約 0.21 ドルです。
つまり 1080p では Kling 4.0 が 1 秒あたり約 2.7 倍安く、720p では約 1.65 倍です。公平のために 2 点補足します。
- 使えるかどうか。 Seedance 2.5 の API は BytePlus ModelArk で一般提供されています。Kling 4.0 は Kling の API 料金ページでまだ「Coming Soon」で、先行アクセスの段階です。
- 安い選択肢。 Seedance 2.5 には 1 秒 0.103 ドルの 480p があり、Kling が 4.0 に掲載しているどの料金よりも安く、プロンプトを試すための 480p のドラフトモードもあります。
参考動画を使うとどちらも高くなります。BytePlus は入力と出力の合計時間で課金し(最低消費量あり)、Kling は入力動画の分の秒数を上乗せします。一般向けアプリ(Kling AI、Dreamina)はメンバーシップのクレジット制で、料金はよく変わります。
このサイトの Kling 4.0
このサイトで使えるのは Kling 4.0 だけで、Seedance は提供していません。テキストから動画、最初のフレーム(最後のフレームは任意)、Omni Reference(画像 10 枚、動画 5 本、音声 3 本まで)を 720P か 1080P で使えます。料金は 720P が 1 秒 22 クレジット、1080P が 1 秒 33 クレジットです。クレジットパックは 300 クレジット 9.99 ドル、1,000 クレジット 29.99 ドル、2,500 クレジット 69.99 ドルで、720P なら 1 秒あたり約 0.62〜0.73 ドルです。
これはどちらの公式 API の定価よりも高めです。その代わり、サブスクリプションも API の組み込みも法人アカウントも不要で、料金は生成ボタンに表示され、失敗した生成のクレジットは戻ります。最初の 1 本(5 秒の 720P)は無料です。4K、HDR、編集、延長はありません。詳しくは Kling AI の料金解説をご覧ください。
どちらを選ぶ?
Kling 4.0 が向いているのは:
- 2 チャンネルのステレオ音声がほしい
- タイミングをプロンプトで説明するより、キーフレームで固定したい
- 一般向けアプリで 4K を出したい
- 1080p の API コストを最優先し、提供開始を待てる(または先行アクセスを得られる)
- サブスクリプションなしで試したい(このサイトはそのためにあります)
Seedance 2.5 が向いているのは:
- 参考素材が多い:数十枚の画像、複数の動画、音声、3D のクレイレンダーなど
- 既存の映像の編集や、30 秒を超える動画がいま必要
- いますぐ一般提供されている API が必要
- 安い 480p のドラフトや、4:3・3:4 の画面比を使いたい
プロンプトや数枚の写真から作る SNS 向けの短い動画や広告なら、どちらも十分に強力です。予算をかける前に、同じプロンプトを両方で試してみてください。30 秒の組み立て方は Kling 4.0 プロンプトガイド、4.0 の新機能は Kling 4.0 と Kling 3.0 の違いで紹介しています。
出典
- Seedance 2.5 の発表記事(ByteDance Seed):seed.bytedance.com/en/blog/one-take-creation-flexible-referencing-introducing-seedance-2-5
- Seedance 2.5 のプロジェクトページ:seed.bytedance.com/en/seedance2_5
- Seedance 2.5 チュートリアル(BytePlus ModelArk):docs.byteplus.com/en/docs/ModelArk/2607688
- 動画生成チュートリアル・出力仕様(BytePlus ModelArk):docs.byteplus.com/en/docs/modelark/video-generation-tutorial
- モデル料金(BytePlus ModelArk):docs.byteplus.com/en/docs/ModelArk/1544106
- BytePlus の Seedance:byteplus.com/en/product/seedance
- Dreamina の Seedance 2.5:dreamina.capcut.com/seedance/seedance-2-5
- Kling 4.0 リリースノート:kling.ai/release-note/release-notes/Kling_4
- Kling 4.0 と 3.0 の比較(Kling ブログ):kling.ai/blog/kling-4-vs-3
- Kling API の料金:kling.ai/dev/pricing
Kling 4.0 を試す——最初の 5 秒の動画は無料です。
Kling は Kuaishou Technology の、Seedance は ByteDance の商標です。このサイトは独立したサービスで、どちらの会社とも提携しておらず、承認も受けていません。
関連記事
Kling 4.0 プロンプトガイド:ショット、カメラ、音、参考素材
Kling 4.0 で効くプロンプトの書き方:シンプルなショット構成、カメラワーク、セリフと音の指示、@Image1 / @Video1 / @Audio1 の参照、30 秒動画のテンポ。
Kling 4.0 と Kling 3.0 の違い:何が変わったか
Kling 4.0 と Kling 3.0 を比較:15 秒から 30 秒へ、最大 10 枚のキーフレーム、大きく広がった Omni Reference、ステレオ音声、対応言語、HDR——そしてこのサイトで使えるもの。
Kling AI の料金解説:プラン、Kling 4.0 API、秒単位の支払い
2026 年 10 月時点の Kling AI の費用:Kling 公式の月額プランとクレジット、Kling 4.0 API の料金(720p で 1 秒 0.14 ドル、1080p で 0.21 ドル、まだ Coming Soon)、このサイトの秒単位の料金のしくみ。